こんにちは!夫婦で旅する嫁のミニラです☆
これまで夫婦で何度も海外旅行へ出かけてきました。
はじめのころは、
「海外はスリやひったくりが多いから注意しないとね」
と、自分たちなりにかなり気をつけてはいたのですが、慣れとは怖いものです。
2018年のタイ旅行。私たちは完全に油断していました。バンコク市内の観光中に、なんと旦那がスリ被害に遭ってしまったのです!!!
そこで今日は、実際にどんな手口でスリ被害に遭ったのか、スリ被害に遭ったらまず何をすればよいのか、どんな人が狙われやすいのかなど、リアルな体験をもとにお話しします。
また、タイ旅行やほかの東南アジアへ出かける方にはぜひ知っておいていただきたい防犯対策も、合わせてご紹介したいと思います。
タイでスリ被害に遭ったときの状況
まずはタイでスリ被害に遭ったときの状況を以下にざっくりまとめました。
私たち夫婦は、ツアーを使わず個人旅行でバンコク市内の王宮と寺院を観光しに来ていました。はじめにワットアルンを周ったあと、チャオプラヤー川を船で渡ってワットポーへ行くという旅程。
旦那がポケットに入れていたタイバーツで入場チケットを購入し、ワットポーへ入ってしばらくしたころです。
「そういえば俺、財布どうしたっけ?」
ポケットに入れたバーツとは別に、日本円やクレジットカードが入った財布は、ボディバッグに入れていました。
振り返り、背中側に追いやっていたボディバッグの中を確認しようとしたところ、なんとボディバッグのファスナーが空いているではありませんか!
旦那は急いで自分の財布を確認します。
「あれっ、ない・・・。財布が、ない!!!」
旦那がポケットに入れていたタイバーツで入場チケットを購入し、ワットポーへ入ってしばらくしたころです。
「そういえば俺、財布どうしたっけ?」
ポケットに入れたバーツとは別に、日本円やクレジットカードが入った財布は、ボディバッグに入れていました。
振り返り、背中側に追いやっていたボディバッグの中を確認しようとしたところ、なんとボディバッグのファスナーが空いているではありませんか!
旦那は急いで自分の財布を確認します。
「あれっ、ない・・・。財布が、ない!!!」
スリやひったくり被害に遭ったらまずやるべきこと
旦那のボディバッグは、開けっ放しにしていたのではなく、スられたあとだったということは容易に想像がつきました。スリやひったくりの被害に遭えば、だれでも混乱するものです。
しかし、ここは冷静に対処してください。
クレジットカードを止める
日本でもそうですが、財布を盗まれたり落としたりしたら、まずやらなければならないのがクレジットカードを止めることです。迅速にカード会社へ連絡すれば、すぐにカードを使えなくしたり、たとえ使われてしまったとしても、被害額が保険で戻ってくる可能性があります。
クレジットカードを止める手続きは以下のとおりです。
- ネットでクレジットカード会社の番号を検索する
- 自分がいる国の連絡先へ電話をかける
- スリ被害に遭ったことを説明し、カードを使用できないように止めてもらう
私たちは現地でSIMカードを買っていたので、どこでもネットや通話を行なえる状況でした。
しかしながら、2枚のクレジットカードを止めたものの、この時点で被害の発覚から1時間ほどが過ぎており、すでにカードが使用されてしまっていることが判明。
財布に入っていた日本円は15万ほど。カード利用を合わせると約40万円という大きな被害となってしまいました。
(のちにクレジットカードの被害は保険で全額戻ってきました)
カードを止めるのに時間がかかってしまったのには、ある理由がありました。
電話がつながらないときはコレクトコール
どうして1時間もかかってしまったかというと、2枚のクレジットカードのうち、一枚の会社が何度電話してもつながらなかったからなんです。二人で散々調べた結果、コレクトコールで掛けなければならないことが判明しました。
コレクトコールとは、通話料を電話を掛けた相手側に負担してもらうサービスです。
このコレクトコールを使ってカード会社へ連絡することで、ようやくもう一枚のカードを止めることができました。手順を以下に記します。
利用したのは「KDDI」です。
KDDIコレクトコールの番号表
- 「タイ」の欄に記載されている番号に掛ける
- カード会社の名前と番号をオペレーターに伝えてカード会社につないでもらう
- カード会社に事情を話し、すぐにカードを止めてもらう
警察所に行き、被害証明書を受けとる
クレジットカード会社の保険を利用すると、盗まれたお金が戻ってくる可能性があります。それには、現地で盗難証明書というものを発行してもらう必要があります。しかし、ここにも意外な落とし穴がありました。
私たちは、ワットポーから車で30分離れたサイアムに宿泊していたので、ホテル近くの警察署へ出向きました。
ところがそこで言われたのは、
「ここは被害にあった場所と管轄が違うから、ワットポー近くの警察署へ行ってくれ」
ということでした。
仕方なく、またタクシーを利用してワットポー付近の警察署へ戻り、盗難証明書を受け取ることになったのです。
ところがそこで言われたのは、
「ここは被害にあった場所と管轄が違うから、ワットポー近くの警察署へ行ってくれ」
ということでした。
仕方なく、またタクシーを利用してワットポー付近の警察署へ戻り、盗難証明書を受け取ることになったのです。
タイにおいては、盗難証明書を受け取るには、被害に遭った場所を管轄する警察署でなければなりません。ご注意ください!
タイで実際に遭ったスリの手口とは?
現金はあきらめよう。カード被害は保険で戻ってくるかもしれない(のちに戻ってきました)。諸々の手続きが終わったあと、いつどんな風にスリに遭ったのかを改めて思い返しました。
旦那の記憶をもとに、はじめの観光地・ワットアルンまで時間を戻します。
バンコクで最も有名な観光地のひとつ、ワットアルンで観光を楽しんでいた私たち。
2人でともに行動していたものの、ときどき少し離れて互いが見たいポイントをじっくり観察するなどしていました。
平日の昼間とはいえ、ワットアルン内は観光客でいっぱいでした。
そんな折、自分の目の前を歩いては急に止まる、という(今思えば)不可解な行動を何度も取る外国人女性がいたというのです。
わざわざ自分の目の前を歩き、急に立ち止まるので、旦那は何度もその女性にぶつかってしまったといいます。
実は私も、ワットアルンを出てチャオプラヤー川を渡る船に乗る際、私と旦那が一列に並んでいるところを無理やり割って入ろうとする不思議な外国人男性に遭遇しています。
この不思議な行動を繰り返す男女は、カップルで観光して(いるように見え)ました。
川を渡り、ワットポーの敷地内へ入ったときには、すでにカップルの姿は見当たらなくなっていました。
そして、財布がなくなったことに気が付いたのです。
「絶対、あいつらだ」
私たちは確信しました。
2人でともに行動していたものの、ときどき少し離れて互いが見たいポイントをじっくり観察するなどしていました。
平日の昼間とはいえ、ワットアルン内は観光客でいっぱいでした。
そんな折、自分の目の前を歩いては急に止まる、という(今思えば)不可解な行動を何度も取る外国人女性がいたというのです。
わざわざ自分の目の前を歩き、急に立ち止まるので、旦那は何度もその女性にぶつかってしまったといいます。
実は私も、ワットアルンを出てチャオプラヤー川を渡る船に乗る際、私と旦那が一列に並んでいるところを無理やり割って入ろうとする不思議な外国人男性に遭遇しています。
この不思議な行動を繰り返す男女は、カップルで観光して(いるように見え)ました。
川を渡り、ワットポーの敷地内へ入ったときには、すでにカップルの姿は見当たらなくなっていました。
そして、財布がなくなったことに気が付いたのです。
「絶対、あいつらだ」
私たちは確信しました。
カップルを装った男女は共犯者で、手口はこうです。
女は標的(被害者)の前をわざと歩いては立ち止まり、ぶつからせます。
ぶつかった衝撃にまぎれて、男が標的の後ろでボディバッグを少しづつ開ける、またはバッグが開けやすいか、相手の反応はどうかなどを確かめる、といったところです。
私が一緒にいたにも関わらず、こんなことが起きていたなんてつゆ知らず。
情けなさと悔しさでいっぱいでしたが、無くなったものはもう戻ってきません。
他にもこんな手口があります
外務省のホームページによると、海外で日本人がスリや置き引き・ひったくりの被害にあった手口として、以下のようなものが挙げられています。- ケチャップやソースなどを服につけられてしまい、拭いてくれていた。気が付いたらポケットから財布がすられていた
- レストランで椅子にバッグをかけていたらすられた
- ホテルで大きな荷物を足元に置いていたらすられた
- スマホをいじっていたらひったくられた
また、実際にスリやひったくりに遭った、遭いそうになった知人の話も以下にご紹介します。
- ズボンのポケットに財布を入れていたら、子どもがやってきてポケットに手を突っ込まれ財布を取られそうになった
- 「日本に行ったことがある」などと親しげに話しかけてこられ、しゃべっているうちに共犯者から財布をすられていた
- 近くでモノを落とした人がいたので、拾ってあげていたらその隙に財布をすられていた
スリやひったくり被害に遭いやすいのはどんな場所?
スリやひったくりに遭いやすい場所にはいくつか特徴があります。
バンコクの治安が良くない場所と合わせて以下にまとめてみました。
《スリ》
ショッピングモールや有名な観光地など、人が多く集まる場所。空港やレストランでの置き引きにも気を付けたい。
《ひったくり》
車道からバイクによるカバンのひったくり、トゥクトゥクの車内に置いていた荷物をバイクでひったくられるなど。ひと気のない場所、とくに夜は男性でも独り歩きは避けたい。
《共通》気が緩みがちなビーチとその周辺
ショッピングモールや有名な観光地など、人が多く集まる場所。空港やレストランでの置き引きにも気を付けたい。
《ひったくり》
車道からバイクによるカバンのひったくり、トゥクトゥクの車内に置いていた荷物をバイクでひったくられるなど。ひと気のない場所、とくに夜は男性でも独り歩きは避けたい。
《共通》気が緩みがちなビーチとその周辺
【バンコクで治安がよくない(スリ・ひったくりが多い)とされている場所】
王宮・ワットプラケオ・ワットポー・ワットアルンとその周辺
ナナ駅からアソーク駅周辺
王宮・ワットプラケオ・ワットポー・ワットアルンとその周辺
ナナ駅からアソーク駅周辺
【バンコクで旅行者が近づかないほうが良い場所】
クローントゥーイ(スラム街)
クローントゥーイ(スラム街)
上記のような場所へ行くときは、とくに最新の注意を払ってください!
スリ・ひったくりに有効な防犯対策
スリの被害に遭わないために、私たちはどんな対策をするべきだったのでしょうか。今回スリ被害に遭ったときの状況から、NG行動を抜粋してみます。
また、海外でのスリやひったくりでよくある手口を例に、有効な防犯対策を合わせてご紹介したいと思います。
ボディバッグは必ず前に持つ
まずひとつめは、ボディバッグの位置です。
振り返り、背中側に追いやっていたボディバッグの中を確認しようとしたところ、
このように、ボディバッグを後ろに向けている状態。日本では普通のことですが、海外では「取ってください」と言わんばかりでとても危険です。
ボディバッグにしろ、斜め掛けバッグにしろ、開口部分を常に自分が見える位置にしておくことでスリの被害を防ぐことができます。
また、
・大きなバッグを足元に置きっぱなしにせず常に持っておく
・食事中もカバンを膝の上に置いておく
など、つねに荷物を肌身離さず持っておくことも置き引き対策として重要です。
不審な人、近づいてくる人を疑う
わざわざ自分の目の前を歩き、急に立ち止まるので、旦那は何度もその女性にぶつかってしまったといいます。
なんかおかしいな?と思ったら、疑うこと。
スリ犯は、標的にいつ隙ができるのかを伺っています。
ぶつかられたり、話かけられたり、モノを落としたりなどが典型的な例です。
じっと見られているような視線を感じたりしたときも、スリ犯から標的とされている場合があるので、一層の注意が必要です。
ズボンのポケットにしまうのはNG
ポケットに入れていたタイバーツで入場チケットを購入し、
旦那は、出し入れするのに面倒だからと、タイバーツをズボンのポケットにいれていました。
今回は被害に遭いませんでしたが、ズボンのポケットは一瞬の隙にすられてしまう危険性が高い場所です。とくに男性に多いので充分気を付けてください。
財布の次に狙われやすいスマホ
東南アジアなどでは、スマートフォンのひったくり被害も相次いでいます。スマートフォンは、低所得層の人たちにとっては高く売れるお宝だからです。地図などを見ながらぼーっと歩いていると、あっという間にひったくられます。
スマホのひったくりを防止するには、首からさげる、ストラップを手首に通して使うなどが有効な防犯対策です。
現地ツアーを使う
観光地へ行くなら、個人旅行よりもツアーを使ったほうが安全性が高いんじゃないかと私は考えています。なぜなら、ツアーガイドは現地のことを知り尽くしているため、
- このエリアは危ないので入らないでください
- こういう恰好は避けてください
- トイレに行くならカバンを持って行ってください
など、起こりうることを想定してアドバイスしてくれます。
また、日本人が気づきにくい≪不審な人・怪しい人≫も、現地に慣れているガイドならすぐに見分けることができるので、
「こいつらからは盗れそうにないな」
と、予防線になることも考えられます。
もちろん、ツアーを使ったからといってスリやひったくりの被害を100%防げるわけではなく、各自できちんと防犯意識をもつべきなのは言うまでもありません。
どんな人がスリ犯に狙われやすいのか
スリ・ひったくり犯は、多くの観光客の中から金品を盗めそうな標的を探しています。では一体どんな人が狙われやすいのでしょうか。
残念ながら、日本人はスリやひったくりに狙われやすいといわれています。
日本は世界の中でもとくに安全で犯罪が少なく、人々の防犯意識が低いことが知られてしまっています。
中でも、地図をみながらキョロキョロしていたり、観光に夢中になってボディバッグが後ろに回っていたりと、隙が多ければ多いほどスリ・ひったくりに狙われる確率が高くなるのです。
私たちは、日本人であるというだけでスリ・ひったくり犯に狙われやすいということを自覚しましょう。
こうした被害に遭わないためにも、ここは日本とは違うんだということを意識して、つねに、自分のバッグや財布が狙われているかもしれないと頭の片隅においておくことが大切です。
万が一に備えてやっておくべきこと
ご紹介した事例以外にも、スリ・ひったくり犯はありとあらゆる手をつかって私たちの金品を狙ってきます。そこで万が一被害に遭ってしまったとき、その被害を最小限に抑えるためにやっておくべきことをいくつかご紹介したいと思います。
クレジットカードは分けて保管
現金を持ち歩かずとも、キャッシングや買い物ができるクレジットカードは海外でとても便利です。中には2~3枚持っている人もいるかと思います。ただし、これを一つの財布に入れて持ち歩くのは少々リスキー。
それぞれのカードを分けて保管したり、夫婦で1枚ずつ持つなど何かあったときのために分けて持っておくことが必要です。
多額の現金は持ち歩かない
万が一財布をすられてしまったとき、多額の現金が入っていたとなると大損です。必要以上の現金は持ち歩かず、ホテルのフロントのセーフティーボックスに預けるか、鍵付きのキャリーケースに入れておくと良いと思います。
ちなみに、客室内のセーフティーボックスに入れておいた現金が毎日少しずつ抜かれていた、という事例を聞いたことがあります。念のため、利用しないことをおすすめします。
ブランド品は身に着けない
ブランド品を身に着けていると、金持ちの海外旅行客だということがバレバレです。また、盗まれたときの被害額も大きくなってしまいます。服装なら安いTシャツやズボンなど。普段使っているブランドもののバッグや財布は旅行中だけ安いものに変えておいた方が防犯上は安全です。
旅行保険に入っておく
万が一、スリやひったくりの被害にあった場合に、被害額の保証をしてくれるのが旅行保険です。盗難被害だけでなく、事故や病気の保証もしてくれるので安心して旅行が楽しめます。
最近はネットからの申し込みで完結するものもあるので、心配な方は利用してみると良いでしょう。料金は3日間で1000円ぐらいからと格安なものも多いのが嬉しいポイントです。
まとめ
楽しく旅行するはずだったのに、スリやひったくりの被害に遭ってしまったことで台無しになってしまってはいけません。今回はタイの事例を中心にご紹介しましたが、東南アジア全体で似たような犯罪被害が相次いでいます。
気を抜かず、隙を見せず、万全の防犯対策で楽しい海外旅行の思い出を作ってくださいね☆