台湾屈指の焼き物の町といえばここ、鶯歌です。焼き物だいすきな私がかねてから行きたかった場所でした。今回は、そんな陶磁器の町・鶯歌のお勧めスポットを2回にわたってたっぷりお届けしたいと思います!
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新北市・鶯歌で焼き物づくりが本格的に始まったのは1805年のこと。恵まれた資源があることや、輸送面から見ても便の良いこの地が陶磁器作りに適していることがわかると、瞬く間に活発化したそうです。現在、製造所がおよそ800軒、販売店は数え切れないほどだといいます。最盛期には1000軒を超えていたというから驚きです。
鶯歌への行きかた
駅に掲示されている観光マップより。 |
鶯歌へは台鉄で行くのが便利です。台北駅からであれば、桃園・新竹・苗栗方面の電車に乗り、鶯歌駅で下車します(桃園駅のひとつ手前)。
今回足を運んだのは、地図左に位置する「三鶯陶花源(サンイン・ウォーターフロント)」と、右に位置する「陶瓷老街(陶磁器のオールドストリート)」です。
三鶯陶花源(サンイン・ウォーターフロント)へ
農会文化廊道
路地を抜けると、こんな景色が待っています!ほかにもいくつかルートがありますが、せっかくなので「農会文化廊道」と名づけられた木造の階段を降りる道を選びました。車がほとんど通っておらず、サイクリングコースをさわやかに走り抜ける人たちを時おり見かけるぐらいです。静かで癒されます。
道路を渡り向こう側の緑に足を踏み入れると、「三鶯陶花源(サンイン・ウォーターフロント)」に到着。駅からゆっくり歩いて10分ほどです。上の写真、左のほうに見える建物を目指します。
3鶯芸術村(サンイン・アートビレッジ)
三鶯芸術村(サンイン・アートビレッジ)に到着しました。運営が始まったのは2012年からとまだ新しく、当初は子どものための芸術教育の場として建設されたそうです。そのためなのかどうかはわかりませんが、展示館のスタッフの数人がなんと小学生ぐらいの子どもさんたちだったことには驚きました。
無料で展示館の中を見学できますが、残念ながら撮影は一切NG。私が知っている、お皿や湯のみといった生活用品とは全く違う、素晴らしい芸術作品を見ることができました。時期によってさまざまなテーマの作品が展示されているそうです。
広場では愛らしい動物たちがお出迎えです。表情が豊かで今にも動き出しそうなほどリアル。ひとつひとつがれっきとしたアート作品なので、「手を触れないで!」との注意書きがありました。ここでは動物たちと一緒に写真を撮ったりしてもOKです。
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三鶯之心(サンイン・空間アート広場)
続いて園内を5分ほど歩き、野外アート広場へやってきました。さきほどの地図のイラストにもあった、茶色の大きなアート作品が目印。この町のシンボルといっても良いでしょう。
作品名は「坯(窯に入れる前のレンガ=白地のこと)」。大きさはなんと直径25メートル、高さ15メートルと超巨大です。
「陶磁器のある生活って魅力的!」な作品。 |
作品名は「王者の杖」。 |
焼き物といえば食器しか知らなかった私には、どれも新鮮なものばかりでした。可能な限り、お天気の良い日に行かれることをおすすめします…!
陶磁器の新たな魅力に触れられた前半の観光は、ここで終了です。さて、続いてはお待ちかねのショッピング。陶瓷老街(陶磁器・焼き物のオールドストリート)へ向かいます。次回の記事をお楽しみに…!
*ちなみに「鶯歌」の発音を無理やりカタカナにすると「インクー」といったところです。ピンインはYing1ge1。参考までに・・・。