台湾プロ野球チームの兄弟エレファンツ、球団の売却を発表

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つい先日、台湾プロ野球、下半期の最終戦を観戦してきました!(台北市・天母球場)という記事を書いたばかり。あれから1週間後の本日10月19日、台湾プロ野球界に関する驚きのニュースが飛び込んできました。なんと、兄弟エレファンツのオーナー・洪瑞河氏が球団の売却を発表したのです。





兄弟エレファンツの発足は今から29年前。本業はホテル経営で、決して大企業のように潤沢な資金があったわけではありませんでした。しかしその後、92年前期からの3連覇、さらに01年後期からもまた、チーム2度目となる3連覇(台湾プロ野球界史上で唯一)を果たし、日本一に相当する“総合優勝”という栄冠も過去に7度掴んでいます。こうして台湾を代表する人気球団となったエレファンツですが、近年は経営が切迫しており、たびたび売却の噂が持ち上がっていたそうです。そして今日ついに、噂は現実のものとなってしまいました。


本日午後3時に行われた洪オーナーの記者会見後、各メディアがこのニュースを一斉に報じ、29年の歴史の幕を閉じることを惜しむファンや選手たちへのインタビューも次々に伝えられています。球団売却に関しては「(経営難のため)このような決定をするしかありません」と沈痛な想いを吐露。会見ではファンへの感謝と謝罪の弁を述べるとともに、売却決定への理解を求めました。次の経営はどの企業が引き受けることになるのか現時点では未定だということですが、洪オーナーは「一番良いのは大企業です」と、資金面の心配なく経営を存続できる受け入れ先を希望しているようです。





ちょうど1週間前にエレファンツのファンになったばかりの私は大変驚きました。ですがなによりも、長いあいだ、それこそ兄弟のように熱心に応援してきた古参のファンにとっては、これ以上ない悲痛の想いでいっぱいだと思います。29年間、お疲れ様でした。台湾プロ野球界に刻まれた輝かしい栄光の歴史は、今後も途切れることなく語り継がれていくことでしょう。




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