念願だった台湾プロ野球の初観戦に行ってきました!場所は台北市・天母球場、統一ライオンズ対兄弟エレファンツによる、2013年下半期さいごの一戦です。お天気にも恵まれ、プレイボールからしっかり観戦することができました。
選手が近くに感じられるのは、こじんまりした球場だからこそ
17時のプレイボールを前に、入り口はチケットを持った人たちで溢れかえっていました。天母球場の収容人数は約1万人、チケット代は内野指定席が300元、自由席が250元。外野席がないのでホームランボールゲットのチャンスがないのが少々残念ですが、どの席に座ってもかなり近くから選手を見ることができます。
球場グルメはやっぱり・・・!
日本にいるときはもっぱら野球観戦を趣味とする私は、やはり球場グルメも気になります。どんなものが売っているのかのぞいてみたところ、やはりそこは台湾、定番の小吃屋台がズラリ!揚げ物やウインナーなんかが人気のようでした。スナック菓子やペットボトルのジュースも販売されています。
人気選手のグッズは売り切れる前にゲットすべし!
台湾ではとくにひいきにしているチームはなかったのですが、友人らがみな「兄弟エレファンツ」のファンだということで、1塁側に席を取りました。グッズコーナーはチームカラーである黄色一色。レプリカユニフォームやメガホンなどの定番アイテムから、抱き枕やPCのマウスまで、アイディアに富んだ応援グッズが飛ぶように売れていました。
それにしても、黄色に黒という配色や白地に黒の縦じま柄とは、なんだか日本のどこぞやのチームに似ているではありませんか……!(ちなみに対戦チームのテーマカラーは“オレンジ”。この2チームによる対戦カードは台湾で最も人気があるそうです)
応援にも熱が入る、下半期のラスト戦
台湾プロ野球の試合では、応援団がマイクを使うことが認められています。団員の掛け声のあとに、ファンたちがそれを追うようにして一斉に声をあげます。
旗をまわす応援団員の人数が心なしか多い気がしました。10人ちかくはいたかと思います。太鼓とマイクの掛け声が応援団から離れた場所に座っていてもよく聞こえました。応援歌は球団公式ホームページに音声付で公開されています。
試合のほうはというと、前半3回まで両者無失点、4回にライオンズが2点を先制し後半を迎えました。
啦啦隊(応援団)が集まって記念撮影です。太鼓を叩く人、旗を振る人、マイクで掛け声をかける人、踊るチアガールにマスコットのぞうさん。彼らが先頭に立ってファンを盛り上げ、戦う選手たちにエールを届けます。
こちらが兄弟エレファンツのマスコットキャラクターのぞうさんです。サービス精神旺盛で、お願いすれば記念撮影に応じてくれます。試合中は常に球場内のどこかにいるようです。
7回表、兄弟エレファンツが守備についている最中、なにやら皆次々と黄色い風船を膨らませはじめました。7回裏の攻撃前、逆転勝利を信じるファンたちの手から風船が一斉に飛び立ち、夜空に舞います。(これは……どこかで見たことのある光景です!)
7回の裏、エレファンツはなんとか1点を返すことに成功しましたが、その後が続かず、惜しくも敗退。応援しに来たチームが負けてしまったのは残念でしたが、白熱する試合を皆と一丸になって応援できたことはとても楽しい思い出となりました。私もエレファンツのファンになってしまいそうです……!
日本より自由?球場観戦のルール
日本の球場へ行かれたことのある方ならご存知かと思いますが、セキュリティ上の理由から荷物検査を行っていたり、缶の持込が禁止されていたりします。ここ天母球場ではそういったルールはなく、私たちも事前に球場の周辺で小吃や缶ビールを買い込んで持参しました。
規制がないとはいえ、グラウンドに物を投げ入れないなど最低限のマナーを守り、気持ちよく観戦したいものです。ちなみに、球場内に喫煙スペースはありません。通路で吸っている人を見かけましたが、本来は禁止されています。
チケットの購入方法
台湾プロ野球のチケットを購入する方法は主に3つです。
ひとつは、FamiTicketから申し込みをしたあと、台湾各地のファミリーマートに設置されているFamiPortで発券する方法。おそらくこれが一番簡単で確実かと思います。あとはFamiPortで購入するか、球場で当日券を買う方法もあります。
レギュラーシーズンの試合は外野自由席が100元から、内野指定席が300元とお求め安い価格。球場によって座席やチケットの値段が異なるので詳しくは台湾プロ野球の公式サイトより確認してください。
10月26日からは、上半期優勝の義大ライノスと下半期優勝の兄弟エレファンツによる最終決勝戦が行われます。また、11月8日から10日まで日台親善試合が開催されたのち、アジアシリーズの開幕です。2013年のWBCを機に再び盛り上がりを見せる台湾プロ野球。実力を秘めた選手も多く、今後の飛躍に期待大です。
【台北市立天母棒球場】
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