ちなみに淡水には、きちんと名前のついた夜市というものはありません。あえて夜市っぽい場所をあげるとしたら「英専路」ではないか、と言うのがこの近辺で暮らす人の話です。
今日はそんな、私も幾度となく足を運んでいる商店通り「英専路」をご紹介したいと思います。
女子が喜ぶショップがいっぱい
薄ピンク色の壁に猫のイラストがトレードマークのアクセサリーショップは淡水のみならずあちこちで見かけます。このとおりには似たような店がたくさんあるうえ、どれも破格プライスなので、まとめ買いにはもってこいです。
英専路に何軒もある服屋さんは本当に安いものばかりです。若い女性向けのものが大半を占めますが、なかには男性向け、子ども向けのものも。靴・バッグ・下着などの専門店やドラッグストアもあり、身軽で旅しても、ここへ来ればおおかたそろいます。
こちらは100円ショップのダイソーです。台湾では39元均一なので、日本円に換算すると130円ほど。売られている商品は日本とほぼ同じで、日本から忘れてきたものや消耗品を買ったりするのに私もよく利用します。
英専路3つのおすすめグルメ
小腹が空いたときに立ち寄るのが写真にある水煎包の屋台です。お肉と野菜の2種類があり、底はパリパリ、中はジューシー。食べ方がヘタなのか、私はいつも汁をこぼします…。1つ12元、だいたいまいにち昼ごろから営業を始めているようです。
このほかにも定番の小吃屋台やジューススタンドがちらほらと。川沿いの屋台が19時ごろに閉めてしまうのに対し、こちらは遅くまで営業していることも夜市っぽいといわれるゆえんです。(地図A地点)
こちらは牛肉麺が美味しいと評判のお店「正宗牛肉麺・水餃」です。昼どきには待ちが出るほどで、相席は当たり前。1人前といってもけっこうなボリュームがあり、濃い目の味付けがクセになっています。(地図B地点)
暗くなってくると、なにやら女性たちが大きな箱を持ってやってきて、いそいそと準備を始めます。五分埔あたりで仕入れてきたのだろう服やバッグなどを、路上で売るためです。
無許可営業の露店商とバイクの列に入り口をさえぎられ、脇から遠回りして入店しなければなりませんが、写真の「鮮肉湯圓」はおすすめ。寝る前の胃にも優しい、つるっと喉越しの良いおもち入りスープが看板メニューです。(地図C地点)
昨年オープンしたデパート「名統百貨」
Photo:名統百貨公式サイトより
昨年末、淡水駅前に新しいデパート「名統百貨」がオープンしました。地下1階から11階までのフロアには、ファッション、日用品、お土産、コスメ、飲食店などが入っている、このエリア一の大型ショッピングモールです。
ユニクロ、スターバックス(星巴克)、コーセーに資生堂、ザ・ボディショップやワコールなど日系企業や日本でも有名な海外ブランドも数多く名を連ねています。(全ショップのリストは名統百貨公式サイト右上の「品牌一覽」から)
すぐとなりには老街が、近隣には世界遺産候補にもなっている紅毛城と周辺の建築群などもあるため、高々とそびえ立つ真新しいビルには少々違和感も感じました。とはいえ、このデパートの主な客層である若者たちからの評判はなかなかのもの。そごうや三越のように大賑わいといえる状態ではまだありませんが、遠くから足を運ぶ国内旅行者も増えているのだそうです。(地図D地点)
台北中心部のように人だらけで騒がしいわけでもなく、かといって寂れているわけでもありません。適度ににぎやかで庶民的な様子も垣間見れる淡水英専路、観光ついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。