台湾各地から訪日した約130名が総力をあげて運営するブースに、多くの入場者が足を止め、観光資料やステージでのパフォーマンスに見入っていました。今日は当日の様子を写真とともにレポートしたいと思います。
九份、羅志祥、マンゴー
ブースのど真ん中に設置されたのは、台湾の人気地方都市「九份」の雰囲気を再現した茶芸館です。赤いちょうちんがとてもよく目立っていました。実際、九份観光の中心地である細長い階段の両脇には、同じように赤いちょうちんがズラッと並んでいて、とても風情のある街なみです。
台湾の観光イメージキャラクター、羅志祥(ショウ・ルオ)さんの等身大パネルが出迎えてくれました。隣にならんで記念撮影をする女性がちらほら。ブース内では台湾観光局のテーマソングがずっと流れていました。
世界の食を味わえるエリアでは、台湾産のマンゴーを使ったかき氷で有名な冰冰花(ピンピンホア)が出店していました。この日は暑かったせいか、大行列です。かなり時間がかかりそうだったので、今回はのぞいただけで試食せず…。
原住民族によるダンス、古典音楽の演奏、DIYやゲーム大会まで
ステージでは、時間ごとにさまざまな催しごとが用意されていました。まず、「春水堂」によるタピオカミルクティー作りの体験コーナーから。
春水堂では、「お茶マスター」に認定した人しかドリンクを作って提供することができません。そんなこだわりのドリンクを実際に作ってみることができるとあって、参加者も周りで見学する人たちも興味津々です。運よく選ばれた人たちは通訳を交えながらタピオカミルクティー作りを教わり、完成後には大試飲会が行われました。
桐の花が描かれた紙は、作りやすいよう始めから決まった形に切り取られています。あとは紐を通し、ランタンの形に仕上げるだけと、とっても簡単。
台湾では年に1回、旧正月から初めて満月を迎える日の前後に「ランタンフェスティバル」というお祭りが開催されています。2月の終わりから3月始めにかけて台湾へ旅行されるかたは、ぜひ本物のランタンを見にお祭りへ足を運んでみてください。
こちらは、旅ゾウくんとのジャンケン大会の様子です。同時に、日台交流促進協会による台湾ツアーのタイムセールも行われました。女性のためのツアー、お茶を学ぶツアー、アクティビティをメインとしたツアーなど、旅行会社によるオリジナル企画も面白そうです。
歌と楽器のリズムに合わせて踊る演目が全6つ。伝統衣装に身を包み、女性はしなやかに、男性は力強く、途中掛け声をあげながら全身を使って舞いを披露してくれました。
もうひとつがこちら、お茶の産地として有名な南投県に伝わる、古典音楽の生演奏です。甲高く透き通った笛の音色とやわらかな琴の旋律が、絶妙なハーモニーを奏でます。琴のソロ演奏を含めて全6曲、まるで自然の中にいるような心地よい気分に浸れました。
地方都市の魅力をアピール
台湾観光局が発行する月刊誌も無料で |
北部・中部・南部の3つのエリアに分かれた地域別プロモーションコーナーでは、地元の観光地やホテルのパンフレットが配られました。
台湾へ旅行する人のほとんどが、首都台北に滞在していることでしょう。ただ地方都市にも、素晴らしい観光スポットや美しい景観、美味しいグルメや独自の文化を持っていて、見どころ行きどころは満載です。
もっとたくさんの日本人に台湾を訪れてほしい。地方都市の良さも知ってほしい。彼らのそんな熱烈なアピールに、私もあらためてまだ行ったことのない地方都市への興味がわきました。
近ごろは、興味さえあればインターネットを使ってさまざまな都市の情報を知ることができます。とはいっても、やはりこの旅博で実際に台湾のサプライヤーと対話し、文化やグルメを体験したことで、よりいっそう旅したい想いが強まった人も多いのではないでしょうか。
何度も台湾に訪れている私でも非常に楽しめるイベントでした。今年行き逃してしまった方、来年はぜひ!