日本人観光客も多く、デパートや洗練されたカフェなどが立ち並ぶ中山からMRTで1駅の「雙連」。繁華街のにぎやかさも残しつつ、庶民的なにぎわいを見せる街です。
私が過去に何度もひとり歩きしている雙連駅周辺を、今日はご紹介したいと思います。
雙連朝市で元気をもらう
小吃屋台が軒を連ねるナイトマーケットは観光客にも大人気のスポットですが、朝は朝で、地元の生活に根ざした市場が開かれています。ここ雙連駅目の前の朝市もまた、細い路地の両脇にぎっしりと店がならぶ、庶民の台所です。
日本では見たこともない食材が多く、ぶらっと歩くだけでも楽しめます。数は少ないですが、所々に小吃屋台があったり、お土産に良さそうな乾物や調味料、お茶なんかも格安で販売されていました。朝からみんな元気です。（地図A地点）
台北のローカルな一角「雙連市場」の朝市を歩く
漢方食材やドライフルーツの問屋街「迪化街」
駅前からバスに乗りやってきたのは、迪化街です（地図A地点）。まずは「霞海城隍廟」で恋愛祈願を。お供え物セットを購入し、お線香に火をつけ、お供えして…と順番がしっかりと決まっています。タイミングがよければ日本語が話せるスタッフに案内していただくことが可能です。願い事が叶ったら、お守りを再びこのお寺に持ってくることを忘れずに。（地図B地点）
このあたりのグルメといえば、いかにも老舗です！というような食堂が多いことが特徴です。とくに永楽市場の正面は人気店がそろっていて、時間帯に関わらずお客の取り合い状態。魚系を使ったローカルフードが人気です。（地図C地点）
迪化街のメインはやはり漢方やドライフルーツの問屋。日本人客が多いことから、わからない食材や効能などは、日本語を話せるスタッフから（ごく簡単ですが）説明を受けられる可能性もあります。同じようなものを扱う店ばかりなので競争が激しく、「これもどう？あれもどう？」と勧められまくることは必至。乾物は案外かさになるので、ときには断る勇気も必要です。
漢方やドライフルーツの問屋がズラリ！台北・迪化街で賢くお買い物
もっと気軽に漢方を
気軽に漢方料理を楽しみたい方におすすめなのは、「苦茶之家」の漢方スイーツ。わざとらしくない甘さで、美容にも嬉しいヘルシースイーツです。顔をゆがめたくなるほど苦くて真っ黒な苦茶は、その場で飲むことも、購入して持ち帰ることもできます。（地図D地点）
にがーいお茶と薬膳スイーツの有名店「苦茶之家」
漢方をつかった美容に興味があるけど、何から手をつけていいのかわからない！という方は、パックから試してみるのはいかがでしょうか。「生元薬行」の「玉容散（ユィロンサン）」というパックは、この店で扱っている漢方を調合した特別なもの。続けて使うと肌がだんだん白くなるとの噂を聞いて思わず私も購入しました…！（8：30～21：00、日曜定休、地図E地点）
雙連駅周辺グルメ
再び雙連駅周辺へ。大通り（民生西路）沿いのみならず、1本入った路地や裏道なんかにも本当にたくさんのグルメ店が営業しています。ここではひとまず、駅を出て目と鼻の先に位置するグルメをいくつかご紹介したいと思います。
左上は人気のフライドチキンのお店。台北にいくつか支店があります。空腹時にここのチキンの香りを嗅いでしまったら、最期。誘惑には勝てません…。隣にはジューススタンドがあり、多くの人がチキンとドリンクの2つをセットで購入しています。（2番出口目の前）
右上の真っ赤なお店は牛肉麺をはじめとする牛肉料理専門店です。テイクアウト可能な小吃も。（公式サイト｜老董牛肉麵｜地図F地点）
最後は、1番出口近くにある麺線店です。ホルモンもパクチーも、ほかの店と比べてなんだか大きくカットされているような気がしますが、好きな人にはむしろありがたいはず。ピリ辛濃厚スープが食欲を刺激し、“大”をひとりで完食してしまいました。
ちなみに、迪化街や苦茶之家は、お隣の中山駅からでもほぼ距離が変わりません。迷わずサクッと行きたい方はタクシーを。いずれも10分足らずで到着します。
まだまだ全てをご紹介するには足りませんが、ぜひとも一度訪れてみてください。