そこで今日は、日治時代の古民家を改装した古本カフェ「時光1939」をご紹介したいと思います。
70年前の面影が残る古風な家
庭も含めて敷地は約70坪、1939年に日本人の歯科医が建てたことが店名の由来です。老朽化した建物を地元花蓮の女性オーナーが自費で改修し、日本式建築特有の風情を残した古本カフェ店をオープンさせました。ちなみに「時光」とは、月日・歳月といった意味があり、70年以上の歴史を物語るさまざまな展示物も見ることができます。
カフェへ入る前に、庭の奥に飾られている展示コーナーへ足を運んでみました。日治時代に発展し、台湾東部最大ともいわれる花蓮の港町の様子が写真でつづられています。
さらにすぐ近くには、原住民たちの伝統的な文化や祭りの様子なども展示されていました。
入店する際は靴を脱ぎ、玄関の下駄箱に各自しまいます。まるで自分の家に帰ってきたかのような気分です。床はフローリングになっていて、オレンジ色の照明が温かみを感じさせてくれます。
もともと民家だったので、いくつかの部屋に分かれています。一番広いメインスペースには、壁を埋め尽くすように古書がびっしりとならび、中央が飲食スペースとなっていました。
こちらに座って読書をする場合は、最低でもドリンク1杯(120元~)は注文してほしいとのこと。ケーキやワッフルなどの西洋スイーツも取り揃えられているので、中国語の本なんて読めない、という人でも、カフェとして充分楽しめるかと思います。
店を出ると、可愛いニャンコがお出迎えしてくれました。敷地内にいる数匹の猫たちはこのカフェの原住民とも呼ばれていて、客を楽しませてくれるキャストとして活躍しています。
本だけではなく、手作り雑貨や若手アーティストがデザインしたポストカードなども販売されていました。商品を撮影してお見せできないのが残念ですが、定番のお土産とは一味ちがったものを手に入れたいという方はじっくり吟味してみてください。
ちなみに、花蓮市内にはもうひとつ、「時光二手書」という名前の古本カフェがあります。こちらもまた木造平屋の建物で、昭和の雰囲気が漂う粋なお店です。店内に入ると、自由奔放でビックなニャンコがお出迎えしてくれます。ちょっとしたカフェスペースがあり、閉店間際までお客さんたちで賑わっていました。
【時光1939/時光二手書】
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