淡水といえば、阿給(アゲ)に魚丸湯、エビ巻きに台湾版ムール貝など、ご当地グルメを目当てに来られる方も多いことでしょう。
そんな淡水で、私がお勧めするナンバーワングルメスポットといえば、ほかでもない淡江大学(淡水キャンパス)周辺。すぐそばにこの大学があるだけに、お腹を空かせた若者たちで賑わうグルメ街はこのあたりでもっとも競争の激しいエリアなのです。
ガイドブックでもあまり紹介されないこの地で一体どんな美食にありつけるのか。ほんの一部ではありますがご紹介したいと思います。
(淡江大学:地図中A地点)
淡江大学内の食堂に潜入!
野菜・厚揚げ・蒸し鶏のご飯と漢方スープのセット。 |
まずやってきたのは、淡江大学の食堂です。ここに通う学生さんの勧めでいただいてみたのが、漢方スープのセット。学食で漢方メニューがいただけるとはさすが台湾です。
広い飲食スペースの両脇にさまざまなグルメ店が軒を連ねており、それぞれ好きな店で注文し、テーブルへ集まります。ちなみにこの大学の学生でなくとも利用できるそうです。(地図中B地点)
朝の腹ごしらえは早くて美味いがキモ
こちらは大学の裏手にある朝ごはん屋さん「麦味登」です。国内に数店舗構えるチェーン店で、安くて早いが魅力。ベーグルやパスタなど洋食が中心で、始業前の学生たちのたまり場となっています。(地図中C地点)
朝食も外食が当たり前な台湾では、飲食店同士、朝から学生客の取り合いです。上の写真は、蛋餅(ダンビン)や麺類、パン類の料理を提供してくれる「彩紅屋」。学生に混ざって買ってみた野菜入りの蛋餅は、お好み焼きのようなクレープのような、量もほどよく、朝にぴったりの小吃グルメでした。(地図中D地点)
授業を終えた学生たちが向かう先は…?
テレビや雑誌でも紹介された人気店。とにかくボリュームがすごい。 |
1日の授業を終え、大学周辺には続々と人が増えはじめます。学生ウケの良い繁盛店の条件は、やはり安くて大盛りだということ。ご飯おかわり自由なんていうことも珍しくありません。
私の一押しは、以前このブログでもご紹介した、野球好きのオーナーが経営する「呷子園」です。お皿にてんこ盛りの炒め物やアツアツの鍋などが、ご飯とセットで100元以下でいただけます。量が多いだけではなく、濃い目のしっかりした味つけがやみつきです。(地図中E地点)
日本でお粥といえば七草粥の時期か風邪をひいたときぐらいにしか食べる機会がありませんが、台湾では日常的に中華粥を食べる習慣があります。大学周辺でいただくなら、写真の広東粥が人気です。一見味気なさそうに見えますが、意外としっかりスープの味が効いているのでパクパクいけてしまいます。野菜、海鮮、肉など具材も豊富です。(50元~)(地図中F地点)
こちらは台湾でおなじみの「自助餐」です。各自が好きなおかずを好きなだけ皿に盛り、その量(重さ)に応じて料金を支払うシステム。好物だけをたらふく食べたい欲張りさんや、寮に持ち帰りたいという学生たちに人気のお店です。(地図中G地点)
小吃屋台はそこらじゅうにあります。学生さんたちからそっぽを向かれてしまってはやっていけないため、淡水老街の河沿いにズラリとならぶ屋台と比べると、みな本気モードです。淡水ならではの小吃はさほど多くありませんが、正直なところ、食べ歩きをするならこちらのほうを断然おすすめします。(地図中H地点)
見てまわるだけでも楽しい食品市場
大学から少し離れた場所に、その名も「黄昏市場」という屋内の食品売り場があります。なんといっても、果物の種類が豊富で安い!私はここでまとめて購入し、宿泊先で毎朝食べていました。基本的に果物は日本へ持ち帰ることができませんので、お土産にするなら調味料コーナーへ。瓶詰めや缶詰がランダムに置かれ、どれにしようか悩みます。
ほかにも、海産物や野菜、お菓子、乾き物のコーナーなどがあり、庶民の食卓に必要なものはここで全てそろえられるといった感じでした。お肉のコーナーは見た目が少々グロテスクなものも。苦手な人は要注意です。(地図中I地点)
以上、淡江大学周辺のグルメをお届けしました。ご飯どきになると学生で溢れかえるこのエリアは、淡水老街とはまた違った、若者たちの活気を感じます。くれぐれもバイクにだけは気をつけて、学生街での食べ歩きを楽しんでみてください。
【淡江大学・淡水キャンパス】
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