元町エリアの洋館めぐり
函館は、日本で最初に国際貿易の拠点として開港した都市のひとつです。そんなこともあって、元町西区の外国人居留地といわれるエリアには、今もなお、西洋の歴史的建築物が点在しています。
異国情緒あふれる街並みを歩く
金森赤レンガ倉庫から海沿いを歩きます。レンタサイクルもありますが、本日はがっつり雪が残る1月3日。徒歩が賢明です。途中「北海道第一歩の地碑」が見えたので記念撮影。文字通り、北海道開拓のはじめの一歩となった場所を記念して建てられたものだそうです。
写真は消防署と北方民俗資料館。西洋風の建物で街に溶け込んでいます。どこか小樽の街を思い出すような雰囲気です。
函館市旧イギリス領事館
基坂(もといざか)通りという大通りを進み、いよいよ洋館が立ち並ぶエリアにやってきました。まずはじめに見学したのは「函館市旧イギリス領事館」です。コロニアル様式を用いた点は、台湾のイギリス領事館と同じようです。瓦屋根になっているところが和洋折衷でおもしろいですよね。
中に入って見学することができました。扉を開けるとすぐに見えるのが、暖炉や昔の電話など、当時の生活を思わせるアイテムたち。ノスタルジーな香りがプンプンします。
入館料(300円)を払ったら、階段で2階へ。このテの洋館はたいてい、吹き抜けになっているんですよね。開放的でステキです。
二階にあがってきました。廊下にイギリス領事館の門章が展示されています。ネットで調べたところ、現在の駐日イギリス大使館にも同じ門章が掲げられていました。歴史を感じる貴重な門章です。
執務室と家族居室です。椅子に腰かけて記念撮影なんてしてみたり。おしゃれで気品あふれる雰囲気に当時の様子がうかがえます。
ほかの部屋は歴史展示室となっているのでしっかりお勉強。再び一階に戻ったら、イギリス風のカフェや、ユニオンジャックグッズなどが販売されているお土産やさんを覗き見て、領事館をあとにしました。
元町公園と周辺の歴史建築物
元町公園の手前で、ペリー提督来航記念碑を発見。
元町公園の敷地内でひと際目を引くのは、「旧北海道庁函館支庁庁舎」。つまりお役所だった建物だということです。おしゃれすぎます。現在は観光案内所になっているようです。
元町公園を抜けてさらに坂をのぼると、出ました!「旧函館区公会堂」です。このエリア一帯には、洋風の貴重な歴史建築物が数多く残されています。が、見た目のインパクトが一番大きいのはこの公会堂ではないかなぁと思っています。水色と黄色って、日本人にとっては斬新な配色ですよね。まるで皇族方のお屋敷のようなゴージャス感で、とても住民が集まるための集会所には見えません・・・!
教会が集まるエリアへ
続いて、教会や修道院が多く集まるエリアにやってきました。上の写真は「ハリストス正教会」。日本で初めてのロシア正教会聖堂なんだそうです。真っ白な壁とエメラルドグリーンの屋根が美しく、ガイドブック等でもたびたび大きく紹介されています。
また、日本の音風景100選にも選ばれており、土日の決まった時間になると、美しい鐘の音色が周囲に響き渡るそうです。平日だったので残念ながら聞くことはできませんでした。
左の写真はカトリック元町教会、右は聖ヨハネ教会です。いずれの教会も夜になるとライトアップされるので、函館山からの景色を見たあと、再び夜の姿を見に来るのも良いと思います。
ちなみに、たくさんの洋館の中から、どこで館内見学をするかあらかじめ決めておくと観光がスムーズです。
スタート地点の金森赤レンガ倉庫から歩いて観光しつつ、ロープウエイ乗り場まで到着しました。これから山頂で日が落ちるのを待ち、あの有名な函館山からの夜景を眺めたいと思います!
まるで宝石箱!冬の函館山から見る夜景
函館旅行のメインイベントのひとつ、函館山から見おろす夜景を見にやってきました☆なんとこちら、日本三大夜景に選ばれたうえ、ミシュランガイドブックで三ツ星も獲得。誰もが認める極上の絶景は、絶対に見逃せません!!大変混雑すると聞いていたので、早めの出発で15時ごろにロープウエイ乗り場「山麓駅」に到着しました。125人乗りのゴンドラ(!)に乗って山頂駅へ。雪のない季節なら、登山道を歩いて行くのも良いかもしれないですね。
山頂駅と展望台は直結しており、施設内には土産物やさんやカフェなども営業しています。少々早く着きすぎたでしょうか。人はまばらで、日の入りまではまだ1時間半ほどあります。街を歩きまわって疲れたので、カフェに入りました。案内されたのは、ふもとの景色が一望できる窓側のテーブル席♪(ただし17時までの時間制限有)この日の日の入りは17時前だったので、「展望台で待つの寒いし、ここで夜景見たらいいんじゃない?」ということになり、急遽食事タイムに突入しました。
16時前。雲がかっているのがちょっと心配です。
こうして上から見下ろすと、陸と陸に”町”という橋が架かっているような、特徴的な地形をしていることがわかります。
17時半ごろの様子。ちらほらと電飾の明かりが点灯し始めています。絶景まであと少し・・・!
17時すぎ。やっぱり直接見てみようということで、展望台までやってきました。
いやぁ・・・まさに、宝石箱のようです☆たまらなく美しい♪♪♪
いつまでも見ていたい・・・ところなのですが、なにせ展望台はとんでもない混雑ぶり。自撮り棒のような、柄の長い撮影道具を持って行ったほうが良いかもしれません。柵の真ん前まで行くのは到底無理なので。もしくは、ロープウエイ乗り場に近い展望台のほうが、込み具合が落ち着いている可能性があるようです。
美しい夜景を生み出す街のイルミネーション
山麓駅まで戻ってきました。せっかくなので、夜景の一部を担っている街のイルミネーションを歩いて見てみることにします。カトリック元町教会。夜景の写真上では、手前の白い塊になっているところです。
このエリアには坂がたくさんあります。こちらは二十間坂。道幅が二十間(約36メートル)あることからつけられたそうです。写真上では、カトリック元町教会の左側、黄色い筋が2本並んでいる部分にあたります。
金森赤レンガ倉庫もライトアップされていました。オレンジ色のライトが良い雰囲気です。写真上では二十間坂から海沿いを上に進んだ右部分です。
日中に歴史散策→夕方・函館山に登って夜景を見る→昼間と同じスポットのライトアップされた姿を見る
という感じで、大満足の観光となりました。
関東人にとって1月の函館はとても寒いというか、冷たいです。とくに夜間は防寒対策をお忘れなく。
【函館山から見る夜景】(リンク先は市の公式ページです)
おすすめ度
☆☆☆☆☆
国内屈指の美しさを誇る夜景は見もの。別の季節にも来てみたい。