ひかりの屋台・大門横丁へ
お正月旅行の一番の懸念は、飲食店がやっていないのでは?ということでした。
ただでさえ、知らない土地で美味い店を探すなんて至難の業なのに、行ってみたら休みだった・・・なんて悲惨ですよね。
そこで今回めぼしを付けていたのがここ「大門横丁」です。年始でも営業しているお店があるとのうわさを聞きつけ、二日目の夜にやってきました!
横丁って、なんだか良い響き。新宿の思い出横丁のイメージが強いのか、昭和なにおいのする、大衆的な飲み屋街が想像されます。
はい、想像したとおりの雰囲気です☆ただ、建物じたいは全体的に綺麗で、まだ新しい感じもします。人通りこそまばらなものの、店内をちらっとのぞくと、わずかな敷地面積にお客さんがギュっと身を寄せていて、にぎわっている様子がうかがえます。
この日は1月3日ですが、閉まっているお店は2~3軒で、ほとんどのお店が営業中でした☆
のちに聞いた話なのですが、ここ大門横丁は意外に地元の人が多いんだそうです。ということは、やっつけ仕事じゃない、本当に美味しいお店がたくさんあるってことですよね!
一軒目:銘柄豚の焼きトンでちょい飲み
大門横丁に出店している屋台は全26店。焼き鳥やおでん、串カツといった呑兵衛おなじみの居酒屋から、アジアンキッチン・ジンギスカン・ひとくち天ぷらなどちょっと変わった感じのお店にも興味をそそられます。そして私たちがまず一軒目に選んだのは・・・・・・「箱館バル」!!焼きトンとちょい飲みのお店です。名物は”森町SPF豚”というブランド豚の焼きものだということで迷わずチョイス。あとは豚つくねの照焼き、帆立のカルパッチョ、自家製のお新香などを注文しました。
旦那はサッポロクラシック(瓶)、私はウーロン茶で乾杯!腹ペコですが、店主のお兄さん、おひとりで忙しそうなので我慢ガマン・・・。呑んで待ちましょう♪
美味い~~☆帆立は新鮮でプリっとしてるし、豚つくねはジューシーで味が濃い!照焼きのタレがちょうど良い味付けです。看板メニューの焼きトンも美味しい!ワサビを付けて食べるんですね、珍しい。でも良く合います。
単に味付けが濃いだけの料理だと禁酒中の私にはキツいんですが、素材の味が生きていてグッドです。お新香の浸かり具合もバッチリでした。
まだお腹に余裕はあったのですが、他も周ってみたかったので惜しまれながらも退店。食べ物はすべて400円均一だったか・・・明朗会計だったのを覚えています。
お店を出るときに店主さんから「この裏手で母がカニ料理の店やってるんで良かったらのぞいてみてください」と声をかけられました。一日目にカニは散々食べたけど・・・気になります。
二件目:カニ料理専門店
というわけで、来てしまいました。その名も「くらぶはうす」。クラブとはもちろん、カニのクラブのことです。clubではありません。さきほどのお兄さんのお母さまを筆頭に、とっても活気のある明るいお店です♪旦那は北海道の地酒を、禁酒中の私はホットウーロンで再び乾杯。
とりあえずはカニの酢の物。それから、カニのステーキって珍しいな~と思い注文してみました。卓上コンロにフライパンのような浅い鍋が置かれ、自分で焼くスタイルなのか!とわかりビックリです。ズワイとタラバをいただきました♪
一番おいしかったのは、カニの甲羅焼きです。その名のとおり、カニの甲羅にカニ身をのせてグツグツと。しばらくするとカニ汁が蒸発してきたので、そこへ旦那が飲んでいた日本酒を少し足してみます。これもまた美味。飲酒復活したい気持ちが沸々と・・・。
そんな折、私たちの隣で飲んでおられた方と話が盛り上がり、意気投合。地元の方だったので、函館のイイところ、一押しの観光スポット、情報誌には載っていないグルメなんかを教えていただいちゃいました。明日帰らないといけないのですが、またここへやってくる理由がたくさんできましたよ♪
三件目:〆のラーメンはやっぱり塩
お店はそろそろ閉店の時間。カニ雑炊を食べるはずがすっかりタイミングを失い、さっきの意気投合したお兄さんに誘われるまま、同じ横丁内のラーメン店「龍鳳(りゅうほう)」へ。〆のラーメンなんて久しぶりだなぁ。食べきれるかなぁ、と少々心配気味だった私。メニューは味噌・醤油・塩・ワンタンなど豊富です。が、函館といえば、ここはやっぱり塩ラーメンでしょう☆
「黄金塩ラーメン」の名の通り、鶏ガラ出汁の透明な黄金色のスープです。あっさりだけどしっかりコクが。これなら〆でもスルスルいけます。個人的にラーメンというと、インパクトよりも、毎日でも食べられるぐらい飽きのこない味が好きです。そんな私の好みにぴったりでした。
美味しい食事と素敵な出会い。
お腹も心も満タンです。おやすみなさい・・・。