台湾夜市の人気グルメ、「棺材板」って聞いたことありますか?“棺材”とは棺おけのこと。ですが、決して末恐ろしい食べ物だというわけではありません。今回は、花蓮で一番賑わうナイトマーケット「自強夜市」のオリジナル棺材板をご紹介したいと思います。
この日の台湾はちょうどお盆に当たる時期だったため、どこもかしこも人だらけ。中でもこちらのお店は、とくに人気店とあってか隣の店をふさいでしまうほどの大行列をなしていました。当初、見た目が棺おけに似ていることから付けられた「棺材板」ですが、このお店の名前はなぜか「官材板」です。
30分ほど待ち、雨がポツポツ降ってきたところでようやく注文の順番がまわってきました。メニューは10数種類。外国人観光客も多いせいか、中国語と英語のメニューが書かれているので安心です。
この日は一押しメニューの宮保鶏丁を注文。作る様子をのぞいてみると、なにやら超厚切りの四角い揚げパンをハサミでカットし、中に空洞を作っています。
こちらではイートインが可能なので、さっそく席に座って包み紙を開いてみました。具を詰めたあとに再び“ふた”をされているのですが、脇から鶏肉がはみ出しています。これはすごいボリュームです。
ちなみに、棺材板は台南が発祥だといわれています。ただあちらの棺材板の中身といえば、ほとんどがホワイトシチューのような具で、あまりバリエーションはないのだとか。「花蓮の棺材板はいろんな種類があるんだよ~!」と、地元っ子もご自慢の小吃グルメなのです。
禁断のふたを開けてみました。ピリ辛で濃いめに味付けされた鶏肉がびっしり。夕食をとったあとに来たのは間違いでした。これはいくら食いしん坊な私でもひとりじゃ無理だろう!ということで、友人の助けを借り、なんとか完食。毎回値段のことをいうのもなんですが、これで45元、日本円にして約150円です。
棺材板とはどんなものかお分かりいただけたでしょうか。女性がひとりで食べるには少々ボリューム満点すぎるかもしれませんが、現地の若者たちに愛されている有名グルメ、ぜひ一度味わってみてください。
【蒋家花蓮式官財板】
|
大きな地図で見る