そこで今日は、私が台湾で購入した、お茶なのにお茶らしくない、だけどもとってもお気に入りな飲み物を5つご紹介したいと思います。
朝食のお供に「杏仁茶」
名前のとおり、味はもうそのまま杏仁豆腐と同じです。杏仁好きにはたまりません。ちなみにこの杏仁とは一体何なのかというと、あんずの種を割ると出てくる白い栗のようなもの(仁・さね)のことです。松の実の粉末と合わせた松子杏仁茶というものもあります。
私が自宅用として購入したものは、粉末をお湯で溶いていただくインスタントタイプ。暑い季節なら、濃い目に作って氷を投入するか、通常の分量のお湯を注ぎ、荒熱をとって冷蔵庫で冷やせばアイスでもいただけます。
台湾各地のスーパーマーケットで購入できるほか、現地でしかいただけない、昔ながらの製法で作られた杏仁茶を試してみるのもお勧めです。香りが全然違います。
美白に期待!「洛神花茶(ローゼルティー)」
ご紹介する5つの中ではいちばんお茶らしいといえるのがこのローゼルティーです。ローゼルとは花の名前で、そのがく片を乾燥させたものを煮出していただきます。ハイビスカスティーとも呼ばれるそうです。
煮出したハーブティーは透明な紅色で、酸味があるのが特徴です。ビタミンCを豊富に含んでいるので、美白効果が期待できる、かもしれません。
女性に嬉しい「クコの実茶」
杏仁豆腐の上にちょこんと乗っている赤いもの、あれがクコの実です。薬膳としてお粥の中に入っていたりもします。台湾では日本よりはるかにリーズナブルに手に入るので、私はいつも多めに購入してお茶としてもいただいているんです。
作り方はまず、乾燥したクコの実に熱湯を注いでしばらく置きます。そしてほんのり赤く色づいてきたら飲み頃です。
βカロチン、アミノ酸、ビタミンCなどを豊富に含むクコの実。アンチエイジングや血糖値を下げる作用、滋養強壮にも良いとされています。熱湯を注いでふやけたクコの実は、ぜひとも残さず最後までいただきましょう。
疲れた体に「水果茶」
数種類の南国フルーツに紅茶やオレンジジュースを注いだ水果茶。「水果」はフルーツという意味なので「フルーツティー」ということになるのですが、私の感覚ではお茶というより完全にジュースです。カフェや水果茶専門店でいただくことができます。
暑さで体力を奪われ、たっぷりとビタミン補給をしたいときにお勧めです。ホットもありますが、温かいフルーツが少々苦手な私はもっぱらアイスをいただいています。日本で手に入るフルーツを使えば、自宅でも同じようなものが作れそうですね。
ちなみに、漢方やドライフルーツの問屋街として有名な迪化街ではこんなもの(右の写真)を見つけました。パパイヤ、パイナップル、ローゼルなど計6種のフルーツやその皮を使った水果茶です。
熱湯で煮出して飲むタイプで、私はこれを冷ましてから、カットフルーツやオレンジジュースを足していただいています。ただ、言うまでもなく現地で飲むのが一番です。
クセのない漢方ドリンク「仙草茶」
以前このブログでもご紹介したことのある仙草茶。その真っ黒い色に思わずギョッとしつつも、なんとなく体に良さそうだと思って飲んでみたらアタリでした。
仙草を使ったものはお茶だけでなく、ゼリーやスープにして食されるなど、そこらじゅうで目にすることができます。仙草は、暑気を追い払い、滋養強壮に良いとされていますが、実際のところ本当にそのような効果があるのかは不明です。
ほんのり甘く、漢方独特のクセがなくて飲みやすいので、たとえ薬効がなかったとしても頂きたいぐらいには気に入っています。
おわりに
以上、日本ではあまりお目に掛かれないお茶を5つご紹介しました。このほかにも、お茶という名は付くものの、どこかお茶らしくない、でもすごく美味しいっ!という飲み物がたくさんあります。色々飲み比べ、お気に入りの1杯を見つけてみてください。