【台湾ホームステイ体験記】(1)意外なきっかけでスタートした不安いっぱいの1週間

台湾ホームステイ体験談

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台湾でのホームステイ記を、数回にわたってご紹介していきます。今回は、私がホームステイをすることになったきっかけから、決意した理由、ステイ先に持っていったお土産選びまでです。

成田空港













きっかけ


自分で言うのもなんですが、私は本当に、心底、ツイてる奴だと思えてしかたないのです。


そもそもはじめは、ひとりで台湾へ旅行するつもりでした。その当時、どうしても行ってみたかったのが、東部の花蓮市です。観光ならどこが良いか、地元ならではのグルメはなにがあるのかと、台北に住む花蓮出身の友人にいろいろ相談していました。

その友人は私に、地元の観光スポットからグルメから、ご丁寧にわざわざ表にまとめて送ってくれました。そんなある日、友人は、こんなことを口にしたのです。

「4月の初めは台湾ではお盆(清明節)なんだよね。どうせ自分もその時期は実家の花蓮に帰るから、うちでホームステイする?」

ホームステイ。それは裕福な家庭に育った学生だけに認められるもので、私にはとうてい、縁のないものだとばかり思っていました。


私は友人に、もっとしっかり考えるよう求めました。ご両親には了解を得ているのか、お盆という大事な時期に、アカの他人の、しかも外国人の私がお邪魔して良いものなのか。もちろん、自分自身の中でもかなり迷いがありました。友人は言います。

「以前にも外国人の友だちを泊めたことがあるし、細かいことはなにも気にする必要ないよ。母親はふたつ返事してくれたから、安心して」

ほんと・・・?いいの・・・?
本当にいいんだね?知らないよ・・・?



ホームステイを決めたわけ


最終的に、私がホームステイとしてお世話になることに決めたのには、主に2つの理由があります。

  • 実践的な生の中国語を習得したいから
  • この機会を逃したら一生同じ機会は訪れないと感じたから

台湾人の先生による個人レッスンを受ける中で、日本で販売されているテキストや試験問題と、実生活で使われている中国語には、多くの違いがあることを薄々感じていました。

ですから、より日常生活で使える中国語を学ぶためには、やはり中国語のみの環境に身を置くことが近道なのではないか?と思ったことがひとつの大きな理由です。


もうひとつの理由は、もうすぐ30歳になろうかという年齢がやってきた今、改めて、やり残しのない人生を送りたいと感じたからです。

ふと今までの人生を振り返ってみたときに、もっとこんなことをしておけば良かった、こんなことにこそお金と時間を使うべきだった、と思うことが沢山ありました。厳密にいうと、生活のために働く毎日で、やりたいことなんて考える余裕もなかった、といったほうがいいかもしれません。

そして、今回のチャンスを逃してしまったら、同じような機会は一生訪れないんじゃないか?と考え、思い切って決断を下したのです。


こうして私は、人生で初めてのホームステイを、大好きな台湾でできることになりました。これはもう、このうえない幸せではあるのですが、まだまだ私の心配事はぬぐいきれません。



台湾人に喜ばれるお土産探し


知人の家庭にお邪魔するという形なので、直接お金を渡すのはいやらしいと思いました。(一般的なホームステイであれば、仲介業者に費用を支払うシステムなはずです)

それならば、まず考えなければならないのは、お土産です。「気を使わなくて良いよ」なんて友人の言葉は耳に入りません。


日ごろから日本に関するニュースが流れていたり、日本の文化もかなり浸透している国です。いかにもニッポン!というような、和柄の小物や忍者グッズなんかはまずウケないだろうと思います。

友人に家族の好みを問いただしたところ、ベジタリアンでナチュラル志向だという情報を手に入れました。台湾ではこういう方、けっこう多いのです。

そこで早速、無添加スイーツで有名なお店を見に行きました。賞味期限の早いものが多く選ぶのに苦戦しましたが、常温での保存も可能なカステラ・クッキー・羊羹など、それにオーガニックワイン・無添加味噌も合わせて購入。気に入ってもらええるかドキドキです。





いざ台湾に到着し、台北で過ごすこと2日間。誘ってくれた友人は台北在住なので、一緒に台湾鉄道とバスに乗って花蓮まで向かいました。

途中お昼ご飯休憩を取ったので、出発から5時間ぐらい掛かったでしょうか。ようやく花蓮駅に到着すると、ステイ先のママが車で迎えに来てくださっていました。


緊張でうまく挨拶ができず、なんだか暗雲のただようスタートです。




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