西洋の文化が入り混じったり、昭和の日本が垣間見えたり、はたまた近年新しくオープンしたショップをのぞくことができたり。
今日はそんな、さまざまな顔を見せてくれる淡水老街の魅力をほんの一部だけではありますがご紹介したいと思います。
より大きな地図で 淡水老街めいん通り を表示
では、地図中の青いマーカー付近をスタート地点として、メイン通りの中正路を、西に向かって進んでいきたいと思います。
バイクがビュンビュン走っているので、歩道を歩かないと危険です。途中信号などがないため、反対側に渡るときは、左右をよーく確認してください。
と、ここでひとつ。私はこの一番にぎやかな中正路を勝手にメイン通りと呼んでいます。ですが、本来このエリアが栄え始めたのは、港と農村をつなぐ重建街だったそうです。
猫雨カフェ
スタート地点付近、左側にまず見えるのが、台湾が発祥だといわれる猫カフェです。可愛いニャンコたちと戯れながら、匠のラテアートも楽しめます。すぐ近くには台湾料理のレストランも。
一顆橄欖(uneoliveenprovence)
しばらく歩くと右手に見えてくるのが、オリーブのロゴが目印のコスメショップです。周囲がわりと地元向けの小さなお店ばかりなので、大きな看板とガラス越しに見えるオシャレな雰囲気が一際目立ちます。
こちらのコスメについてはこの記事でチラッと紹介しています。
雑貨小物のお店がたくさん
アクセサリーや小物類を売るお店も目立ちます。日本で同じようなものを購入することを考えるとかなり激安なので、まとめ買いもありかもしれません。
ただしひとつ注意しておきたいことがあります。商品のタグを見てみると、「日本製」と書かれたものがちらほら。雑貨や小物類は日本製がよく好まれているようです。
せっかく台湾に来たんだから台湾製のものがほしい!という方は注意して見てみてください。案外台湾製の雑貨を見つけるのは大変かもしれません。
おもちゃと駄菓子のお店
日本の昭和時代を思い起こさせる駄菓子とおもちゃのお店。海外に来たのにどこか懐かしく感じられるのは、日本と台湾の歴史に深いつながりがあるからこそ。
こういったお店が淡水老街には何軒かあり、国内や欧米からの観光客がものめずらしそうに手にとっていました。
三協成糕餅
昭和10年創業という超老舗の菓子店です。クッキーや、糕餅というパイのようなスイーツが有名で、お祝い事に相応しい真っ赤な箱に入れられています。
博物館とあるように、お菓子を販売するだけでなく、当時の写真や実際にお菓子作りに使用されていた道具とともにこれまでの歴史が紹介されているところもポイントです。
ほぼ全てが試食可能で、私が伺った際はご丁寧にお茶まで出していただきました。定番の台湾みやげにちょっと飽きたかも?という方にもおすすめです。(地図中の黄色いマーカー地点)
福佑宮
淡水の発展は、ここ福佑宮一帯から始まったといわれています。淡水の守り神・媽祖が祀られていて、旅行客たちの賑わいをよそに、熱心に参拝される方々を見かけました。(地図中の赤色マーカー地点)
紅楼
福佑宮を過ぎたところで、右手に見える細く長い階段をどこまでも登っていくと、西洋風の赤レンガでできた大きな建物が見えてきます。築約100年を誇る古跡を利用したレストランです。
対岸の八里にそびえる観音山と美しい日没の風景を見るなら、オープンテラスのカフェバーからが最高です。こちらも後日、別の記事でご紹介したいと思います。
里仁(Leezen)
メイン通りをさらに進むと、右手に見えるのはオーガニック食材や無添加コスメを扱うお店です。調味料や漢方スープのパックなど台湾料理でお馴染みのものや、化学成分不使用の洗剤、無添加歯磨き粉など、日々の生活に欠かせないものが多く取り揃えられています。
健康志向の方なら、スーパーやドラッグストアよりもお土産探しに向いているのではないでしょうか。
コスメに関してはこちらでも少しご紹介しています。
AMANDAカフェ
淡水での滞在中よくお世話になったのがこちらのカフェです。PC作業をする際に使わせていただきました。パスタやケーキなど、イタリアンなフードもいただけます。
アイスコーヒーが130元と、相場よりは少々お高めなのですが、静かで雰囲気がよく、ソファー席でゆっくりできるところがお気に入りです。席数は少ないですがテラスもあります。ちなみに、馬偕(マッカイ)博士の像はこのカフェの目の前です。
淡水教堂
淡水教堂は、馬偕(マッカイ)博士によって建てられた台湾ではじめてのキリスト教会です。赤レンガのドイツ式建築物は、過去数回に渡って改築が行われ、今でもその美しい景観が保たれています。
一押し!!蛋餅が美味しいお店
以前このブログでも紹介した朝ごはんのお店です。とくに台湾の定番料理、蛋餅がおすすめ。一般的なものより分厚くてボリュームがあり、私はもうここ以外の蛋餅を食べられません!というぐらいお気に入りです。看板がないので注意深く探してみてください。
詳しくはこちらでご紹介しています。
雰囲気バツグンのイタリアンレストラン「香料厨房」
こちらもイタリアンレストランです。肉料理がメインで、サラダやスープなどがセットになっています。イタリアンといっても、味付けはどこか台湾っぽい雰囲気も感じました。
本当はワインが飲みたかったのですが、アルコールの提供は一切ありません。2階席の窓側は予約をしておいたほうが無難です。私が食事をした週末の夜は、カップルや合コンをする学生らしき若者たちで賑わっていました。
手作りバームクーヘンのカフェ「MORI」
こちらはバームクーヘンのお店です。カフェになっているので、買って持ち帰らずとも店内でいただくことができます。甘過ぎず、しっとりしていて大人な味です。(地図中の紫色マーカー)
終点近くから、もと来た道を撮影した様子です。このあたりまで来るとだいぶ人通りも少なく、落ち着いた雰囲気になってきます。
まだまだご紹介したいお店は沢山あるのですが、ひとまず私の独断と偏見でピックアップしました。
古くから港町として栄え、ヨーロッパ諸国との貿易の拠点であったこともあり、今でも西洋文化の影響を受けた建物やグルメが多く見られます。
新と旧が融合した趣き深い町。この地の歴史を少しでも知ってから行くと、より一層楽しめるかもしれません。