台湾では近頃、自転車が大ブームです。環境に優しく、適度な運動にもなるサイクリングが、若者を中心に人気を集めています。運動不足な私も、この機会にちょっと体を動かしてみようかと思い、滞在先の淡水からフェリーに乗って向かいの八里へやってきました。
淡水とはまた雰囲気が一味違い、静かでスローな時間が流れる八里。今日はそんな八里で体験したサイクリングロードや、周辺のお勧めスポットをご紹介したいと思います。
まずはレンタサイクル屋へ
MRT淡水駅そばからフェリーに乗ること約5分。あっという間に向こう岸の八里へ到着です。船着場の周囲には沢山のレンタサイクル屋さんがあります。料金は時間制と一日乗り放題制とがあり、身分証を見せてデポジットを支払えば借りることができます。中には古くて動きの悪い自転車も混ざっているので、事前にためし乗りさせてもらうと良いでしょう。
面白いのは、一人乗り用だけでなく、2人用・3人用・4人用と、複数人で協力し合って運転する「協力車」という自転車があることです。今回は2人用の協力車をレンタルしてみました。
いざ、サイクリング開始!
その点このあたり一帯は、自転車専用道路と歩道とがきちんと分けて設けられているので、安心して楽しむことができるんです。
緑が多く清潔で、管理が行き届いていることがわかります。さわやかな風が心地よく、時折すれ違う人たちと挨拶を交わしたりしながら先へと進みます。
挖子尾紅樹林自然保護区のマングローブ
木々のトンネルをくぐり抜け、両脇を美しい草花に囲まれながらゆっくり自転車を走らせます。
※野良犬が多いので注意
可愛いのでつい触ってしまいたくなるかもしれませんが、病気を持っていたり突然噛み付いてきたりすることだって、なきにしもあらず。少し離れたところから眺めるだけにしておいたほうが無難です。
十三行博物館へ
サイクリングロードの終点にあるのは、考古学をテーマとしたちょっと珍しい博物館です。実はこのあたり、台湾の歴史が始まるはるか昔に遺跡のあった場所で、台湾の国家遺跡として認められているのです。博物館内では、主にこの十三行遺跡から出土した品々が展示されています。
太古の歴史や文化を紹介する博物館なのですが、建物のデザインはとても斬新。過去には2度の建築賞も受賞しているそうです。
十三行博物館ホームページ(日本語)
では、来た道を通って再びスタート地点のほうまで戻ります。
オープンテラスのカフェでちょっと一休み
見た目ほど苦くなく、むしろもう少しお砂糖の量を減らしてほしいぐらいでした。それでも、果物ジュースよりは体に良さそうなので満足です。2階から見える川と淡水の町並みの景色も最高でした。
お腹が減ったら小吃をつまむ
場所柄もあってか、イカやエビなど、海の幸を使ったものが多め。プチプライスな地元のローカルフードを少しずつ買うことができます。周辺のベンチに座り、向こう岸の淡水を眺めながら食すのもまた楽しいものです。
【八里左岸自行車道】
アクセス:MRT淡水駅で下車し、川沿いを西方向に歩く。フェリーのチケット売り場で「八里行き」を購入するか、乗船時に悠遊カードで支払いをする。約5分で対岸に到着。
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