無料だとは思えないほど優れた講座であるにも関わらず、なかなか習得できないと感じているのであれば、それは『使い方』を変える必要があります。
私がNHKラジオ中国語講座の『使い方』を変えてからというもの、「これまで何をやってきたのだろう」と呆れるぐらい、格段に吸収力がアップしました。そこで今回は、Minya的「NHKラジオ中国語講座」の使い方をご紹介したいと思います。
リスニング中心の勉強法にはメリットがたくさん!
赤ちゃんに習う、語学習得術
赤ちゃんがどのようにして言葉を覚えるかというと、両親や周りの人たちの言葉を聞いて、少しずつ真似る、という方法ですよね。ドリルで勉強をする赤ちゃんなんて見たことがありません。つまり、語学学習の基本は『耳』から吸収するということなのです。
本気だからこそ、テキストは買わない
NHKラジオ講座を聞いて勉強している方の多くは、毎月マメにテキストを購入しているのではないでしょうか。かくいう私も、中学生で初めて英語の講座を聞き始めたときからずっと購入していました。ご丁寧に、色ペンでラインを引いたり、補足説明まで書き加えたりなんかして。
ですが、本気で会話力を身につけたい!と思うのであれば、あえてテキストは買わないことをお勧めします。その理由は3つです。
- テキストを読むと、漢字を知っている日本人はつい文字を追ってしまう
- 文字を見ないので、聞くことでしか内容を把握することができない。つまり、聞く態勢が整えられる
- ピンインに囚われず、実際に使われる発音やイントネーションが頭に染み付く
ラジオ講座を使った具体的な学習の流れ
その1:公式サイトのストリーミングを視聴&録音する
NHK語学番組の公式HPでは、週遅れでストリーミングを配信を行っています。そちらを視聴しながら録音し、まずはこれで一通り流し聞きします。
リアルタイムで録音&視聴しても良いのですが、時間が合わなかったり、うっかり忘れてしまうなどしてだんだん面倒になってしまう恐れがあります。空いた時間を有効利用して学習するのがお勧めです。
リアルタイムで録音&視聴しても良いのですが、時間が合わなかったり、うっかり忘れてしまうなどしてだんだん面倒になってしまう恐れがあります。空いた時間を有効利用して学習するのがお勧めです。
その2:新出単語と重要構文のみノートかPC内にまとめる
初心者向けの「まいにち中国語」、中級者向けの「レベルアップ中国語」ともに、新出単語や重要構文の解説があります。初めて知ったことだけノートかPC内にまとめ、後の学習に生かしたいところです。
文章全てをノートに書き写してしまう、それも日本語訳付きなんかだとなおさら、『文字を目で追う』勉強法に逆戻りです。あくまでも『聴く』ことを中心とした勉強を推薦します。
その3:1講座を最低でも3回以上繰り返し聴く
その1で録音した講座の音声をPCやスマホに保存しておき、通勤・通学や空いた時間に繰り返し聞きます。私は1つの講座を最低でも3回以上聞くようにしています。そうすることで、聞けば聞くほど内容が理解できますし、ネイティブの発音が体に染み付くようになるのです。
視聴するときのルール:シャドーイングを欠かさない
ラジオ講座を使った勉強法の唯一ともいえる弱点は、発音を誰かにチェックしてもらえないということです。頼るは講座内のネイティブ講師の発音のみ。そこで、講師とまるで同じような発音ができるようになるための近道なのが、『シャドーイング』です。
これは、講師の読む中国語を、少し遅れて聞こえたまま同じように話す、影(シャドウ)のように追いかけて発音する、と言う方法です。講師が一文言い終わってからマネするよりも格段に効果があります。
これは、講師の読む中国語を、少し遅れて聞こえたまま同じように話す、影(シャドウ)のように追いかけて発音する、と言う方法です。講師が一文言い終わってからマネするよりも格段に効果があります。
まとめ
以上、自己流ではありますが、NHKラジオ中国語講座の使い方をご紹介しました。ここでいくつかの重要なポイントを整理します。
- 言葉を自然と身に着けるには、耳を使った勉強法に切り替えることが必要
- 言葉を『音』で覚えることで、頭の中で日本語に変換する必要がなくなる
- 『通じる中国語』を話せるようになるには、シャドーイングで口を鍛える
リスニング重視の勉強法に変えてからというもの、これまでの中国語の学習法がいかに自己満足であったのかがわかりました。お金と時間を無駄にしないためにも、無料で提供されているNHKラジオ講座を効率的に使いたいものです。
私もまだまだ勉強中の身ですが、同じ中国語学習者の皆さんにとって参考になれば幸いです。
「まいにち中国語」(初級者向け)
「レベルアップ中国語」(中級者向け)