金森赤レンガ倉庫と五稜郭~お正月の函館旅行~

函館

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函館歴史散策ー赤レンガ倉庫



ホテル万惣をチェックアウトし、五稜郭を見学。続いて本日の宿「ラビスタ函館ベイ」にチェックインし、まず初めに向かったのは「金森赤レンガ倉庫」です。


明治20年、洋物店を営んでいた渡邉熊四郎によって開業された倉庫事業。一度は大火に見舞われ多くを焼失するも、瞬く間に復興を遂げます。のちに倉庫業としての需要は低くなってしまうのですが、建造物としての魅力が話題を呼び、今日のような函館の一大観光スポットとなったのです。




函館湾に沿う形で位置している赤レンガ倉庫。目の前には函館港西波止場、その先には函館山を望むことができます。CMや映画のロケ地としても使われたそうです。




石造りの七財橋。赤レンガ倉庫を写した写真の多くは、この橋の上から撮影されたものなのだそうです。



橋の下に流れる運河では、クルージングで函館湾を周遊することもできます。写真は七財橋の上からみた景色です。異国感たっぷりですよね。レンガの色の廃れ具合がたまらないです。




実は私たち、時間の関係で、赤レンガ倉庫の中を見てまわることがほとんどできませんでした。
ベイ函館と金森洋物館では、お土産物やさんやカフェなど、主にショッピングを楽しめる施設となっています。また、函館ヒストリープラザの内装は、高い天井やヒノキ柱など、建築当時のままの姿が再現されているのだそうです。ショッピングはともかく、こちらは見ておきたかったと後悔しています…。




18時ごろにはすっかりライトアップされていました。初めて来たのにどこか懐かしいような、ノスタルジック感を醸し出しています。
文明開化の象徴的存在ともいえる赤レンガ倉庫。函館に来たら必ず寄ってみるべき場所です。

函館ベイエリアの歴史散策は、これにて終了。
さて、今日の夕食はノープランです。お正月ということで営業している店も限りがあると思われます。地元のこぢんまりとした個人店なんて最高なんだけど、やってるかな~。


五稜郭へ

函館旅行二日目です。ホテル万惣をチェックアウトし、荷物を持ったまま五稜郭タワーへやってきました。このタワーにのぼり、函館の主要観光スポット「五稜郭」を見学するためです。




1853年のペリー来航によって、長年続いていた鎖国の時代が終了し、開国を余儀なくされた徳川幕府。開港場となる函館に奉行所をつくることになったのですが、寒さが厳しいという生活環境や、港に近く艦船の標的になりやすいという防衛上の問題がありました。そこで、フランスの城郭都市をモデルにした土塁、現在の通称「五稜郭」が築造されたというわけなのです。

 

五稜郭は、明治の争乱・戊辰戦争さいごの戦地ともなった場所です。ペリー来航から函館戦争の終結までの歴史展示物を読むことができたり、新政府軍に抵抗し続けた新選組・土方歳三の像もタワー内に展示されていました。




雪の残る五稜郭。大正時代に植樹された桜が満開になる、春の五稜郭も見てみたいものです。2月いっぱいまでは夜のライトアップも行われているそうですよ!


 

再びタワーの下までおりてきました。函館戦争中に使われた大砲のレプリカが展示されています。土産物やさんを一周し、続いて五稜郭の敷地内へ入ってみることにしました。



お堀に氷が張っているのがわかります。以前はこの氷を切り出して本州各地へ販売していた時代もあったそうです。



奉行所へ到着しました。一度は解体されたものの、当時と同じ場所・同じ技法・同じ材木で精巧に復元されたのだそうです。中に入って見学することもできます。



恥ずかしながら、五稜郭の特徴的な形を見て、単なるモダンなおしゃれぐらいにしか思っていなかった私。歴史を知り、実際に足を踏み入れてみると、すんなり奉行所までたどり着くのは困難だろうことは容易に想像がつきます。また、たくさんの松の木によって、砲撃を免れたり外から見えづらくする工夫が施されていることも体感できました。

文明開化・・・。歴史の分岐点となった函館の町に一層の興味が沸いた時間でした。明日も引き続き、歴史散策をする予定です。





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