台北のローカルな一角「雙連市場」の朝市を歩く

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雙連市場
食べたり飲んだり一服したりする広場。

漢方やドライフルーツなどの問屋街「迪化街」や、恋愛祈願をするお寺として有名な「霞海城隍廟」からも近い、MRT雙連駅。お隣の中山駅周辺には日本人の滞在者も多く、このあたりを歩いているとあちらこちらから日本語が聞こえてきます。



そういった日本人が集まるような人気の観光エリアも良いのですが、私が好んでよく足を運ぶのは、庶民の台所、市場です。

今日はそんな、日本人の多いエリアの中でひときわローカル感たっぷりな雙連市場の朝市をご紹介したいと思います。



雙連市場入り口

場所は雙連駅2番出口を出て目の前の細い路地です。角には源美素食というベジタリアンのお店があります。通り沿いにズラッと並ぶカラフルなパラソルが目印です。

道の幅は狭く、地元の方々と思われる人が行き交い、さらに時折バイクも走っています。急に飛び出してくることがあるので、バイクにだけは要注意です。


台湾料理に欠かせない調味料。

無造作にカゴに入れられている野菜たち。となりはアクセサリーの露店。

通気性の良さそうなスリッパ。

温泉卵とピータンのお店。宜蘭産だそう。


上の写真は鮮魚店です。春の陽気だったこの日、お魚たちの下に敷かれた氷が足りているのかちょっと心配でした。切り身もそのまま氷の上に置かれています。




食べ物を床に置くという習慣があまりない日本人にとっては、少々違和感を感じるかもしれませんが、こういったスタイルは台湾ではごく当たり前です。




市場のど真ん中にお寺がありました。ここでも熱心な参拝客が手を合わせています。お参りは誰でも自由ですが、有名なところと違い、参拝方法をガイドしてくれるような方はいらっしゃいません。




ドリアンを発見しました。独特のにおいが私はどうも苦手なのですが、トゲトゲした見た目には愛着がわきます。




お土産やさんで見るお茶とは売り方がかなり違うことが分かります。1斤とは600グラム。乾燥させたお茶の葉なので1斤でも大量です。一般的な台湾の家庭ではこういったところで調達し、常備しているのでしょう。





すぐ近くの迪化街から調達してきたのか、お茶や乾物など同じようなものが売られています。




食べ物やさんの前に行くと、「味見してみな!」とよく勧められます。ただ、さほど商売っ気が強いわけでもなく、「美味しい~!」と伝えると店主はとても満足げ。お礼を言ってそそくさと次の店に向かいます。




小吃屋台もちらほら。


パッと見ただけで、まるっきり地元向けな場所だということがわかるので、入りづらいと思う人も多いかと思います。私もはじめは、観光客が地元の生活の中に入っていくことに少々申し訳なさを感じていました。

いざ行ってみると、にぎやかで観光地化された繁華街とは違い、良い意味でアバウトなので、どこか落ち着く感じもします。カルチャーショックも多いですが、これが一般的な台湾人の生活なのか!と知ることができるのは私にとって大きな収穫です。

場所によって規模はまちまちですが、街歩きをしていたら一度は目にすることかと思います。台湾らしさを感じてみたい人はここに限らずぜひ立ち寄ってみてください。


アクセス:MRT雙連駅2番出口目の前。~13時ごろまで。


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