【台湾女一人旅】傲慢な日本人観光客たち。

台湾女一人旅

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霞海城隍廟












恋愛祈願で有名な「霞海城隍廟」で、ちょっとびっくりな光景を目にしました。


このお寺には、独身女性しか買うことのできないお守りがあります。真っピンクで可愛らしく、いかにも恋愛運が上がりそうなデザインのものです。

独身者の私は、お参りを終えたあと、そのお守りを購入しようと売り場へ向かうところでした。すると、ひとりの女性がなにやら日本語が話せるお寺のスタッフに懇願しています。

「雑誌で見て、このお守りを買うためにここへ来たんです!既婚者だけど、お金なら払うので売ってください!」


デパートや商店であれば、男性物の服を女性が買ったって、女性用の化粧品を男性が買ったって、何も言われることはありません。誰が買ってくれようがお客さまには違いないのです。

しかし、ここはお寺です。商売でお金儲けすることを主とした場所ではありません。


何度も説明して断っていたお寺のスタッフも、押されに押され、結局その女性を売り場まで案内しました。

「宗教上の理由から売れない」と言っているお守りをゴネて売らせるとは、宗教をバカにしているとも思える行動です。



またこれとは別に、日本の常識を現地のサービスマン(ホテル・飲食店etc…)に押し付けて要求するといった光景も目にしたことがあります。

日本人のおもてなし精神は確かに外国で評価されている部分もあります。だからといって、こちらからむやみに求めるのはあまりに身勝手ではないでしょうか。



日本のルールが世界の常識なわけではありません。台湾には台湾のルール、これが当たり前だという習慣があります。「台湾の人はみんな日本が好きだから少々のことは多めに見てくれるだろう!」なんて考えは、おごりであり大きな勘違いです。


お寺の例でも同じことがいえます。日本には無宗教の人が多いので、信仰することがどういうことなのか分からないのかもしれません。私も無宗教なので、厚く信仰する人の気持ちは正直わからない部分もあります。ただ、気持ちがわからなくても、尊重することは誰にでもできるはずです。



台湾には、日本人だからとちやほやしてくれる人もたくさんいます。加えて物価が日本より比較的低いこともあって、気が大きくなってしまうこともあるでしょう。

ただ、自分たちが楽しければ、満足できればほかはどうでも良いとは私は思いません。相手の国の文化や習慣を尊重できない人に、海外を旅をする資格はないと思うのです。


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