子供にもわかりやすい啓発ポスター |
今年で6年目になるグリーンアートマーケット(綠色藝術市集)。「地球を愛すがいい!(愛地球、做就對了!)」を合言葉に「食品と食物」、「エネルギー生産」、「エコロジーと土地」これら3つのテーマに沿って物販や各種イベントが執り行われました。
環境保護のイベントといっても決して堅苦しいものではなく、大人から子供まで多くの人で賑わっていました。それでは台北で行われた今年のアースデイイベントをレポートします。
アースデイ(地球の日)とは?
1970年、アメリカの上院議員ゲイロード・ネルソン氏によって、4月22日を“アースデイ(地球の日)”とする、と宣言されたことが始まりです。その後デニスヘイズ氏によって世界中に広められ、毎年この日の前後には各地で地球の環境保護に関するさまざまなイベントが行われているのです。『アースデイ(地球の日)台北2013』の出展ブースをご紹介
台湾各地から集まった農家の直売所
地方の農家と原住民がタッグを組んだ食のブース。原住民の伝統料理も試食できる。 |
残念ながら生モノは日本に持ち帰ることができませんが、私はこの日、100%天然の純正ハチミツを『牧蜂農荘』で購入しました。ほとんどのものが試食可能なので、少しずついただきながら歩いてまわるのもまた楽しいですよ!
エコを意識した芸術作品たち
ペットボトルの蓋で作られたアートは見事。 |
消費者を喜ばせることで、生産者はより収入を得られる。 |
フェアトレードのブースも見つけました。フェアトレード商品というと、「貧困な国の人々を助けるためにモノを買う」というイメージが強かったのですが、『繭裹子TWINE』(上の写真)はそれを払拭しています。台湾の若手デザイナーが主となり、消費者により好まれるのはどんなものなのかを貧困国の生産者に伝えます。それを受けて、一つ一つ丁寧に、天然素材とハンドメイドにこだわり作り上げられていることがここの商品の特徴。ですので、必然的に多くの人にとって「本当に欲しい!」と思える作品が出来上がるのです。
地球を守るために一人ひとりができること
このような活動は日本より活発。『No more Fukushima』の文字に思わず目がいく。 |
上の写真はネパールの布製女性用品を扱う『棉楽悦事工坊』。1年に420枚もの女性用品を破棄していたとは驚きです。資源を大切にする、ということはもちろん、肌にやさしく経済的でもあることが取り組みやすいポイント。私もさっそく購入しました。
左の写真は『緑好物』の洗濯用洗剤。自然のものしか使っていないにも関わらず、驚くほど汚れが落ちる“魔法の洗剤”なのだとか。デリケートな肌を守り、節水もできるなどメリットが沢山あります。
体験コーナーや講演会など学べて楽しいイベントも盛りだくさん
このほかにも、音楽の演奏や、環境保護や自然農法に関する講演会が行われたり、ビデオの上映があったりと、楽しみながら学べる催しが多数用意されていました。
楽しんでできることが結果的に地球のために繋がるのです
台湾では近年、ナチュラル志向やエコ意識が高まってきており、各地で『市集』と呼ばれる中小マーケットがたびたび開催されています。
アースデイの活動もこの時期に限らず1年中行われており、さらに多くの人々に関心を持ってもらえるようさまざまな工夫がなされています。興味のある人はもちろんのこと、私のように今まで一切興味がなかった!という方も、まずは「美味しい!」「楽しい!」「節約できる!」といったことをきっかけに始めてみてはいかがでしょうか。
【台湾地球日】
イベントの開催日程・場所など詳しくはこちらから(中文サイト)
【台湾地球日】